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薬剤師のなかには、精神科病院で働きたいと考えている人もいるでしょう。精神科というのは特殊な分野ですが、薬物療法による効果も大きいのだと言えます。そのため、薬剤師が活躍できる現場の1つとなっているのです。精神科での薬物治療というと、薬に頼りすぎているというネガティブなイメージを持っている人もいるかもしれませんが、実際にはきちんとした使用をすることで症状を緩和していくことが可能である有効な治療法となっています。
ただし、用量用法を守らないと症状を悪化させたり、効果が出なかったりといったことも考えられるので、適切な服薬指導なども重要になってくるのだと言っていいでしょう。ですから、知識や能力のある薬剤師が求められる現場となっているのです。もちろん、看護師や医師との連携も重要になります。とくに変化が激しい患者などにも対応していくことになるので、情報を共有して最適な治療を提供できるようにしていかないといけないというわけです。
また、精神科病院でも、慢性期の患者が中心の病院と、急性期の患者を受け入れている病院があります。急性期の患者の場合は、暴れたり錯乱したりといったケースもあるので、難しい場面に遭遇することも考えられます。そのため、精神科で働くことになると特別手当が支給されることもあり、給与の面では一般病院で働くよりも良いというケースもあるのです。ですから、精神科病院からの求人には応募者が多いことも考えられるでしょう。
もちろん、あまり良いイメージを持っていないという人もいるかもしれませんが、薬物療法が必要な患者は多くいますし、薬剤師は欠かせない存在となっているのです。患者に対しても納得ができる服薬指導が求められますし、症状や体調の変化などにも気を配っていく必要があります。効果だけでなく、体重の増減や血糖値の上昇、神経系や運動機能への影響などの副作用についての確認を怠ってはいけないので信頼関係の構築も欠かせません。
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